ぜんぶいりレース2

野田英樹さんのBLOGにも投稿しましたが、今年のル・マンの神は４４号車野田さんの周回中にやってきました。
１１日に行われた公式予選１日目の野田さんが走行中、車両が浮き上がり宙を舞い大クラッシュ・大破しました。幸いにもご本人は自力で歩いてマシーンを離れ大きな怪我もなく無事。
野田さんのチームが取り組んでいる規格の車両、が浮き上がってしまうトラブルは多発傾向で規格の変更が望まれます。また、同様のトラブルが同じ規格の車を走らせている他のチームで本戦中に起こらないことも同時に望みます。
チームMIURAの登山の時に、リスクのあるスポンサードとの関係の話しをしたことがありますが、たくさんの投資や広告の代償はドライバーやチームメンバーの人生です。こんなにもダイナミックに危機が来るとは誰も予想しないこと。クラッシュした時どうあるべきか一番知っている人のところへ神がやってきました。いたずらな神ではなく、歴史を真実で伝える神です。
全てをかけて車を修復し、時間との戦いを制し、この段階を勝利した４４号車は先ほど本戦直前のフリー走行で５３台中５１位の周回速度で走行しました。正規の画像ではないので掲載できないのですが、配信された映像は映画のスタントシーンで車を壊す時のもの、そのもの。それを直して走らせている、この時点でチームの勝利と言えるのですが。
人生のぜんぶが入ったレースでは、人生レースのように、まだこれから本戦がスタートです。
結果は今からの部分しか残らない、今までの努力の部分は誰も注目しない。人生の中に往々に存在するその部分に賞賛を与える事は人にも神にも出来ないのかな。どうにか結果になるように。
この書き込みが載る頃にレ－スは２４時間のスタートを向かえます。２４時間後どんな事になっているのか誰にもわからない。それぞれがみんなのために、みんなは一人のために。結果が全てにならぬよう、いつも心を配って生きたいと思います。